「案内しすぎない」から面白い
好きが溢れすぎて「大地の芸術祭」ネタが続きます。笑
今年、最後に訪れたのは「松代城」。
かつて上杉謙信が春日山城の支城として活用したとされる山城で、山頂に天守閣を模した3階建の展望台があります。その展望台内に、1フロアずつ異なった3つのアートが展示されています。
…というところまでは、事前に公式ガイドブックで情報を得ていました。
…が、どんなにガイドブックを読み込んでも「行ってみなきゃ分からない」のが、大地の芸術祭の面白いところ。過去にも、ガイドブックを見て「これ見たい!」と思い山奥まで歩いて行ったのに「…え?これ?」という作品だったり、逆にあんまり期待していなかった作品がめちゃくちゃ良かったり。この地図を片手に宝探しに出かけるような感じが、楽しいのです。
そしてやはり、今回も、最後の最後に待っていました!この醍醐味を味わうに相応しいフィナーレが!
🧚♂️✨
ここに行く直前、麓にある「まつだい農舞台」 (1つ前に投稿した「出口が分からなくなるトイレ」があるところ)にいたのですが、そこを見終えた時点で15:30。
夫「松代城どうする?もう閉まっちゃうかもよ」
即座にガイドブックを確認する私。
「大丈夫!17:00まで開いてる!すぐそこだから行こう!」
と、車で10分の場所へ。…のつもりが、道半ばで「車両進入禁止」の看板。「松代城まではここに車をとめて、徒歩15分」の文字。
笑
「え、どうする?」
と言う夫に対して、即、
「行こう!ここまで来たし」
と言う私。
子どもたちと意気揚々と歩き始めました。(ここでぐずらない夫と子どもで本当に良かった。後日感謝を伝えました)
👣✨
ところがまぁ、その道のりがすごいのなんの。どうやったってふくらはぎがピーンと伸び切ってしまう急勾配の坂道が、ひたすら続きました。カーブを曲がるたびに「頂上かな?」と思うこと数回。先頭を行く小4息子の「ママ!頂上だよ!」の声を聞いた時の安堵感。いやぁ、山登りっていいもんですよね。笑
この疲労感と達成感の先に見る3つのアート。
そのうち、2階と3階にあったのがこの写真の2つです。
2階の窓のない空間には、真っ暗な中に浮かび上がる黄金の茶室。
3階は四方の窓から松代のまちと深い山の木々が見える、特別な空間がありました。
🌱✨
お膳立てが最高ですよね。
程よいサプライズと肉体的・精神的負荷を与えておいての、このご褒美。最高に気持ちが良かったです。
🎁✨
そのイベントが誰を対象に開かれるかによるとは思うのですが、こういう「案内しすぎない」から生まれる面白さ&自然の中に否応なしに踏み入れさせる仕組みは、昔からある大地の芸術祭の良さだと思っていて、それを今回改めて認識しました。だって、ほら、車で10分で行けると思って、閉館の17時10分前に駐車場に着いたらアウトですもんね。うん、でも、そういう案内、一切ないの。笑
好きだわー
好きです、大地の芸術祭のこういうところ。
行って良かった!松代城!
フィナーレに相応しかった!
👏✨
ちなみにこちらが、公式ガイドブックの「松代城」のページ。
そして参照先の別ページのMAPをよくよく見ると、「車両進入禁止」区域の表示が。そして縮尺も書いてあるので、この道のりを歩いて行くとどのくらいかかるか?は分かるんですけどね。いや、そんなところまで見ない。笑
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