少年の贖罪と禊
先日、どこにも出かけず、誰にも会わない暑い日の夕方、学校から帰ってきた小4息子がおもむろに「ママ、クラスの◯◯くんのママが会いたいって言ってる。今玄関にいる」と。「えぇ?!何?!何をやらかしたのだ息子!!!」と心の中で叫びながら、とんでもない格好をしていたので「ちょっと待ってって伝えて」と息子を使いに出し、慌てて着替える。化粧の時間は無いのでスッピンで出る。
そこには息子よりも明らかに小さな男の子と、日傘を差した優しそうなお母さん。
「いつもお世話になってます◯◯の母です」
「こちらこそお世話になってます◯◯の母です。すみません、お待たせして。しかもスッピンで…」
と笑いを取りつつ心の中では「えぇ…うちの子がこんな小さな子になんかしちゃったのーーー」と大パニック。するとお母さんが…
「あの、この子、うちの◯◯の弟の●●です。1年生です。いつも兄弟でこちらで遊ばせていただいているようで、ありがとうございます」
…あぁ!息子のクラスメイトの弟くん!通りで小さいわけだわ。
「そうなんですね!すみません、私ちゃんと見れてなくて。いつもこの辺りはご近所キッズがワラワラと遊んでいるので」
と私。
「それで先日…」
…わーキタキター!何したのー!うちの息子ー!!
「この子が黙っていちごを食べちゃったって言うんです」
…え?いちご?
「あ、もしかして、この庭に生えてるやつですか?」
「えぇ、なんか、ずっと悪いことしたと思っていたみたいなんですけど、私それを昨日初めて聞いて…」
😭
あぁ、良かった。
うちの子が何かしたのではなかった。
そして、なんと尊いのだ…
我が家のワイルドストロベリーが美味しそうに成っていたのはもう1ヶ月近く前のことだから、その間ずっと罪の意識に苛まれていた少年。そして「やっぱり言おう」と決めてお母さんに言った昨日。可愛すぎる…
😭
「ほら、なんて言うの?」と促されて、「ごめんなさい」と私の目を見る少年。その純粋無垢な眼差し。あぁ、もう、これ以上に尊いものがこの世にあろうか。彼が差し出した小さな袋には、いちごが入っていた。
🍓
「ほんとに気にしなくていいからね。赤いやつ食べた?美味しかった?」と聞くと「うん」と少年。お母さんも「美味しかったみたいです(笑)」と。それは良かった(笑)「また来年食べに来て」と伝えて解散。
🍓
もうね、なんと言うか、私は禊を受けた気分でした。
究極に尊いものに触れて、すさんでいた心が一気に洗われた。そうだわ、最近の私は、大人の嫌な部分・汚い部分に触れて穢れていたんだ。穢れを祓うってこういうことだわ。それでもまだ完全に元気は出ないけれど、こうやってまた新たな人との触れ合いに救われていくんだな、と思いました。
☺️
謝りに来てくれてありがとう。
お母さんに言えたの本当に偉かったね。
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